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太宰府市では「令和の都だざいふ『梅』プロジェクト」を通して、多くの事業者のみなさまと連携して、様々なグルメやスイーツを生み出してきました。昨年度より、市内外の事業者のみなさまにお集まりいただく「集いの場」を開催し、梅プロジェクトの取組を知っていただくとともに、本プロジェクトのあり方に関するアイデアをいただいてきました。
今年度は「太宰府の梅」を活用した新規事業創出や新たなつながりづくり、そして、太宰府を更に盛り上げていくために昨年度より回数を増やし、全4回の梅盛り(集いの場)を開催します。
この度、第4回梅盛り(集いの場)を開催します。
第4回梅盛り(集いの場)チラシ [PDFファイル/333KB]
今回は九州を中心に製品製造・Oemによる製品づくりの支援をされている、(株)トータルオフィス・タナカ 田中様をお迎えし、製品づくりの基本や秘訣をお聞きします。
新たに自社で製造し小売する際に課題となる、原料調達から製品化に至る過程で必要な法律上クリアすべきポイント等について詳しく解説していただきます。
福岡県うきは市出身で営業職の経験とノウハウをいかし、事業者の所得向上と利益追求のためのサービス提供、商品開発であることを明確化した総合的なプロデュース業務を実施されています。
「売れるための高付加価値化商品づくり」をコンセプトに、ターゲット及び販路先を見越し、時代にあった商品化の提案から販路開拓支援を行う。九州・山口県等の地域プランナー業務にも従事されています。
引き続き、梅プロジェクトのことを詳しく知りたい!関心がある!梅の実や梅をモチーフにした新製品開発に取り組んでみたい!市内外事業者と知り合いたい!方々も大歓迎です!
令和8年3月11日(水曜日)19時00分~21時00分
太宰府市商工会館 大会議室(太宰府市観世音寺1-2-1)
事前に申込をお願いします。以下の申込フォームへご入力または産業振興課へご連絡ください。
お気軽にご参加ください!
第4回梅盛り(集いの場)申込フォームはこちら<外部リンク>

令和7年12月3日(水曜日)に第3回梅盛り(集いの場)を開催しました。
ゲストスピーカーの「株式会社うめひかり」代表取締役山本将志郎さんより、各参加者の事業のヒントとなるような以下の内容についてお話しいただきました。
また、梅商品の試食会も行いました。株式会社うめひかりは2月23日(月曜日・祝日)に開催する「太宰府梅乃市」にも出店を予定しています。




・和歌山県みなべ町生まれ。
・みなべ町は人口約1万人に対し、梅農家は約1,000件あり、お隣の田辺町と合わせて全国の約50%の梅生産量を誇る。
・高校卒業後、薬学部に進学。
・実家の梅農家を継いだ兄の「梅を栽培した後はどの梅も甘い調味液で均一な味になる。正直栽培にやりがいはない。」との言葉をきっかけに、がん研究をしていた大学院を辞め、梅干し作りを開始。
・2019年(株)うめひかりを設立。
・梅農家ブランドを生み出すために「梅ボーイズ」を発足し、活動している。
・これまで100件以上のメディアに取り上げられた。
・農林業を稼げる産業にして、次世代へつなげたいとの思いがある。
・収穫した4割は傷物で青梅として出荷はできないが、基本捨てるところはない。
・梅干しは四角いせいろに3日間天日干しし、せいろを重ねて裏返している。
・塩度は通常20%(塩度が低いとカビが生える)
・あえて商品数を制限し「酸っぱさ」にこだわる。(はちみつ梅等甘い梅干しは意図的に作らない)
→これが、1月10日の酸っぱい梅が好きな層に刺さる。
・「酸っぱさ」の安心感があり、スーパー等で買って甘かった等の思いをしなくて済む。
・廃棄していた60tの梅酢を商品化し大きな売り上げに。
・梅酢のから揚げが特に人気。
・今後は梅酒の酒造を立ち上げる予定。
(1)ピンクのペンキで色を塗った軽トラで全国に梅干しを届ける
・寄附者143名に軽トラで梅干を届ける企画を実施。約100万円の赤字だった。
(2)漬物加工場 整備支援
・2024年6月1日から、食品衛生法の改正により、梅干しを含む漬物の製造販売に新たな許可が必要となった。漬物製造業許可を取得するには原材料の洗浄設備(シンク)と器具等の洗浄設備をそれぞれ有するなど、新たな設備投資が必要になり、場合によっては数百万の費用が掛かるケースもある。
・そこで、各事業者が新しい製造所で漬けた梅干しを梅ボーイズで買い取り、クラウドファンディングのリターンとして先行予約販売。集まった資金を製造所整備にあてた。
→クラファンサイト「キャンプファイヤー」の大賞受賞。
(3)雹被害を受けた梅の実の買い取り
・2年連続で雹被害を受けた新規就農者を救うべく傷物の梅を2倍の価格で買い取る事業を実施した。(新規就農者は収入保険に加入できないことが多いため)
・やり方が分からないことをまずは社長が実践する。
・最初の失敗を社長がすることで、社員も安心できる。
・耕作放棄地や山林に「ウバメガシ」を植林する活動などにも注力。
・耕作放棄地があると梅の木を餌とする害虫が増えたり、隣接する他梅畑にも悪影響を及ぼしてしまう。
・そこで状態や条件を見極めて農地に適さないような土地には、どんぐりを植えて木を育て、山に戻す。
・そうすることで土壌がしっかりして川や海の水もきれいになるし、地域の他の梅畑のためにもなる。
・どんぐりから育った「ウバメガシ」という木は、この地域の特産品である紀州備長炭の原料となる。
・持続的に利益を生み出すことができる。(切っても何回も生えてくる)
・山の斜面に薪炭林を残しつつ梅林を配することで、水源涵養や崩落防止などの機能を持たせ、高品質な梅を栽培する。また、薪炭林ではウバメガシを原料に紀州備長炭を生産。そこに生息する二ホンミツバチが梅の木へ花粉を媒介する。このような自然循環を人の手で保つことにより、豊かな農業・生物多様性を維持している。このシステムは、2015年12月に世界農業遺産(Giahs)にも登録されている。
・業界のブレイクスルーが必要。
・他国と比較して現代の技術を活用しきれていない。
・どの畑でどれだけ収穫できたのか記録している農家はごくわずか。
→作業記録のデータ化が必要。
・低賃金で外国人を採用する事業者が増えている。
・成果に応じて賃金が上がり働きたいと思えるような生産性向上が必要。
・梅の実の選別に5カ月かかり、この作業を効率化するために、エンジニア出身者がAI高速選別機を自社で開発する。
・農業を変えられるのは現場だけ。日々の現場が大事。
・小さく始めて、徐々に広げていく形が理想。
商工業だけでなく農林業分野についても大変学びになる機会となりました!
また、「梅」プロジェクトで植栽した梅の選定方法等についてもご助言いただきました。山本さんありがとうございました!

剪定前の本市の梅の木
