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万葉集
『万葉集』は、今から1200年ほど前に編纂された写本が現存する中では日本最古の歌集で、この中におさめられている梅花の歌の序文から元号「令和」は名づけられました。
梅花の歌は32首ですが、『万葉集』は全20巻からなり、じつに4500首の歌がおさめられています。この中では、「雑歌」(宴や旅に関する歌)、「相聞歌」(男女の恋に関する歌)、「晩歌」(人の死に関する歌)が詠まれています。
梅花の歌は、宴の席で、梅の花を愛でながら詠み比べた歌です。この宴(梅花の宴)を主催した大伴旅人の歌をご紹介します。
大伴旅人が詠んだ梅花の歌
「わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも」
現代語訳
「私の庭に梅の花が散る。(ひさかたの)天から雪が流れて来るのだろうか」
万葉歌碑めぐり
市内には、万葉集におさめられた歌を刻んだ石碑(万葉歌碑)が点在しています。歌が詠まれた時代に思いを馳せながら、歌碑を探してまちを散策するのもおすすめです。