ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 市議会 > ワンヘルスの推進に関する決議について(令和4年3月議会)

本文

ワンヘルスの推進に関する決議について(令和4年3月議会)

ページID:0020152 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

決議第2号 ワンヘルスの推進に関する決議

太宰府市議会では、令和4年3月22日に「ワンヘルスの推進に関する決議」を全会一致で可決しました。

ワンヘルスとは

人の健康、動物の健康、環境の健全性は一つという考えのもと、人と動物、そしてそれらを取り巻く環境が直面しているさまざまな課題に対して、医師や獣医師、研究者だけでなく、行政や企業、市民も一緒になって解決していこうという社会活動のことです。

決議内容は以下のとおりです。

ワンヘルスの推進に関する決議

新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に全世界にまん延し、パンデミックとなって人類を恐怖と混乱に陥れ、今なお、世界経済と人々の生活に甚大な影響を与え続けている。
この感染症は、人の感染症の中で約6割を占める人獣共通感染症の一つであり、人獣共通感染症は、人口増加、森林開発や農地化等の土地利用の変化、これらに伴う生態系の劣化や気候変動等によって動物と人との関係性が変化したために、元々野生動物が持っていた病原体が様々なプロセスを経て人にも感染するようになったとされている。
このような状況から、「人と動物の健康及び環境の健全性はひとつのもの」として捉え、それぞれが直面しているさまざまな課題に対して、医師や獣医師、研究者だけでなく、行政や企業、市民も一緒になって解決していこうという「ワンヘルス」の理念が、世界中で広がりを見せている。
特に、福岡県では、平成28年に開催された「世界獣医師会と世界医師会によるワンヘルス国際会議」において、ワンヘルスの理念から実践に移行させる礎となる「福岡宣言」が採択された。
さらに、令和3年1月には、「福岡県ワンヘルス推進基本条例」が公布、施行され、この条例では、「人獣共通感染症対策」や「人と動物の共生社会づくり」など、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための6つの課題について取組の基本方針を定めており、これを具体化するための県行動計画の策定も進められている。
悠久の歴史と豊かな自然環境を有する本市は、市内に広域に分布する史跡や文化財の保護に努めるとともに、平成2年に「太宰府市環境基本条例」を他市に先駆けて制定したほか、令和3年6月には、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を県内で8番目に宣言するなど、生物多様性の保全、地球温暖化対策をはじめとする環境まちづくりに先駆的に取り組んでいる。これは、人と動物の健康と環境の健全性を一体的に守る「ワンヘルス」の取組の一つであり、この本市の取組を一層充実させることにより、福岡県のワンヘルスの推進に協力していくべきである。
よって、本市議会は本市に対し、福岡県で制定された「福岡県ワンヘルス推進基本条例」の具現化を図るために、下記の事項に取り組むよう次の措置を講じるよう強く求める。

1 ワンヘルス実践(人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための6つの課題への取組)の基本方針を具体化する福岡県行動計画に連携協力すること。
2 市民へのワンヘルスの周知に努め、理解の促進を図り、その実践活動に対し、必要な支援を行うこと。
3 自然とのふれあいを通じて、ワンヘルスに係る活動や行動を学び、体験することができる「ワンヘルスの森(福岡県立四王寺県民の森)」の利用促進に協力すること。

以上、決議する。

令和4年3月22日


太宰府市議会

ワンヘルスの推進に関する決議 [PDFファイル/89KB]

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?
Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)