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わたしたちの手でしあわせをひとつに第67集 インタビュー 久住呂文華さん(読み上げ用)

ページID:0038582 更新日:2024年12月23日更新 印刷ページ表示

久住呂 文華さんインタビュー

サッカーを始めたきっかけ
兄がサッカーをやっていたので、3歳のときに同じクラブの幼児クラスに入ったことがきっかけです。小学校4年生から日本代表に呼ばれるようになって、5年生の時に父が女子デフサッカー日本代表の監督になり、監督と選手という関係になったこともあって、自然とデフリンピックを意識するようになりました。

デフサッカー選手を増やしたい
九州にはデフサッカーの女子選手がひとりしかいなかったので、九州にもデフサッカーの選手を増やしたい、開拓したいという気持ちがありました。また、大学では実家のある関東から離れてみようと思っていたことに加え、経営学部で学べることから日本経済大学への進学を決めました。
大学では、朝6時に起きて7時前には練習が始まります。8時半に練習が終わって朝ごはんを食べて、9時から学校です。夕方は男子サッカーの練習があるので、女子サッカーは夕方に練習する時間はありません。
寮のごはんは美味しくて、栄養面もとてもいいです。カロリーやたんぱく質、野菜の量などしっかり管理されているのでスポーツをする人にとってはとてもいい環境です。たまには焼肉やお寿司など好きなものを食べに行っています。

デフサッカーについて
デフサッカーのルールはきこえる人のサッカーとほぼ同じですが、主審が笛と旗で合図を出します。試合中、アイコンタクトはとても大事です。アイコンタクトをとりながらボールを持っている人の判断に合わせます。
デフリンピック東京大会では金メダルをとりたいです!

海外へ行って感じた日本とのちがい
海外では、社会として手話通訳をつけるのが当たり前になっていることが多いです。日本では、情報保障として手話通訳を自分たちで準備しなければいけないことが多いです。

きこえる人ときこえない人をつなぐかけ橋に
きこえる人ときこえない人をつなぐかけ橋になってほしいということを幼いころから父に言われていて、それがずっと心にあります。私の家族は全員きこえない家族(デフファミリー)ですが、私はきこえる人たちの通う学校へ入学して、家族の中でも私だけが話せるという環境です。きこえる人たちの中に入っていく経験ができているからこそ伝えられることがあると思っています。
デフファミリーはきこえる人たちとの関わりが少なく、学校も、ろう学校へ通う人がほとんどです。きこえる人の学校に入学しても、情報保障がないなどの理由であきらめて、ろう学校へもどることはよくあります。将来は、そういう人たちのサポートをする会社ができたらいいなと思います。きこえる人ときこえない人とをつなぐことをしていきたいです。

デフスポーツを発信したい
今後、デフスポーツのイベントや講演などをやりたいです。私が子どものとき、パラアスリートの方が学校に来られて実際に走る姿を見たことで、障がいがあってもこんなにがんばれるんだ、かっこいい!と、とても感動した経験があります。私もデフスポーツを体験してもらうなど、子どもたちに発信ができたらいいなと思っています。

読んでいる方へ
まずはデフスポーツを知ってほしいです。そしてデフアスリート個人についてもぜひ興味をもっていただきたいです。いろんな選手を知って応援してもらえるとうれしいです。

おまけ
手話には方言があって、東京の手話と福岡の手話では全然違う表現があります。「はやい」という表現や「うどん」という表現など、まったく形が違います。福岡のみんなと話していると、手話が違うので半分くらいわからないときもあります。

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プロフィール

 久住呂 文華(くじゅうろ あやか)さん

  日本経済大学​

  第24回夏季デフリンピック 女子サッカー4位・第4回デフサッカー世界選手権大会5位(8人)

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