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わたしたちの手でしあわせをひとつに第67集 インタビュー 矢ケ部真衣さん(読み上げ用)

ページID:0038579 更新日:2024年12月23日更新 印刷ページ表示

矢ケ部 真衣さんインタビュー

バドミントンを始めたきっかけ
姉(矢ケ部 紋可さん)がバドミントンのクラブに参加していたことがきっかけで、5歳から始めました。日本代表に選ばれるようになったのは中学校2年生からです。

デフリンピックの情報保障について
バドミントンに限らないことですが、コートの場所など試合の内容変更が急にあったとき、慌てることがあります。時間通りにコートにいないと失格になってしまいます。名前とコートが表示される電光掲示板もありますが、みんなアナウンスが聞こえないので、急な変更には気づかないこともあります。
いつも報告と連絡はしっかりするようにと言われています。試合の順番については、前の人たちが「あと何番目で呼ばれるよ」、と教えてくれるので助かっています。

デフリンピックへの思い
前回のブラジル大会へ行って感じたのは、デフリンピックの注目度がとても高かったことです。ブラジルではデフリンピックの観客席は満席で、小さい子からご年配の方まで幅広い年齢層の方々が応援してくれました。日本でもデフリンピックが注目されるといいなと思います。
前回の大会では、新型コロナウイルス感染症の影響で、日本選手団が全競技で会期中に辞退するという形になりました。最後まで戦いきれなかったという悔しさがあるので、2025年のデフリンピック東京大会では個人でも団体でも金メダルをとりたいという目標があります。

日常の情報保障について
今は以前よりも手話などに対する理解が進んでいてすごしやすいです。でもまだ情報保障がないところや、緊急事態になったときに100パーセントの情報が得られるわけではありません。困っていることを理解してもらえるように自分たちから伝えていく必要があるなと思います。
たとえば、困ったら電話してください、と電話番号を渡されても電話できないのになぁと思うことなど、よくあります。きこえない人で文章を書くのが苦手な人はメールが苦手なこともあります。一番いいのはビデオチャットで手話を使って話すとか、電話リレーサービスがいいと思います。私も利用しますがとても助かります。
電話リレーサービスは、きこえない人ときこえる人との電話での会話を、オペレーターが通訳してくれるサービスです。空港には電話リレーサービスの電話ボックスが設置されていて、羽田空港や福岡空港にもあります。

大学での情報保障
「YY文字起こし」や「UDトーク」というアプリがあります。先生にマイクをつけてもらって話す言葉が文字に変換されるもので、タブレットは学校が貸し出してくれます。また、間違って変換されたものを修正してくれる学生のアルバイトの方がいます。紙に授業の要約をしてもらうポイントテイクという方法もあり、授業の内容によってお願いする方法を選べるようになっています。
コロナ禍で、オンラインで字幕付きで勉強できるようなネット環境やアプリなど状況がよくなり、大学に進学する人や一般の会社へ就職する人が増えました。UDトークができたことは大きいです。UDトークには漢字の読みがなが書かれているので便利です。

たくさんの人に支えられている
大学卒業後は小学校の先生になりたいです。きこえない子どもを持つ家族にかかわる教育相談などもできたらいいなと思っています。
今は福岡高等聴覚特別支援学校でバドミントン部の指導をしています。バドミントンの指導もですが、マナーや団体意識を育てるという面での指導が多いです。自分自身、高校を卒業してから、たくさんの方々に助けられていたことに気づけたので、高校生にもたくさんの方に支えられていることを伝えています。

読んでいる方へ
みんながすごしやすい社会にしていくためには、お互いが思いや考えを伝えあうことが大事だと思います。お互いが協力し合える社会をつくれるように、私も今できることを精一杯がんばりたいです。

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プロフィール

 矢ケ部 真衣(やかべ まい)さん

  筑紫女学園大学​

  第24回夏季デフリンピック バドミントン混合団体戦銀メダル、女子ダブルス・シングルスベスト4

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