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水道メーターの不適正検針(報告)(最終報)
不適正検針の概要
令和7年5月に太宰府市水道メーターの検針業務を委託している受託者の検針員が、担当している地域(北谷の一部、高雄台の一部、梅ケ丘の一部、筑紫野市阿志岐の一部)において、自己都合で途中から検針ができなくなったため受託者社員が代わりに検針を行ったところ、前回と比べ異常な使用水量となる箇所が多数見られたことから、検針員が実際には目視検針を行わず、過去の使用量などをもとに架空の値を報告した疑いが判明しました。
検針委託業者 令和6年度 前回3月検針 (株)ファノバ(以下ファノバ)
令和7年度 今回5月検針 九州総合サービス(株)(以下九総)
注意 ただし、検針員は同一人物。
調査
九総は、ただちに社員による検針を対象地域1,234件全件において実施し、検針員がすでに検針を終えていた401件および残り833件の正しい指針を目視にて確認しました。今回に限らず過去においても不適正検針が疑われるため、ファノバへの聞き取りにより検針員が担当を始めた令和6年9月検針まで遡って、その間の使用水量、再点検結果やお客様との対応履歴をもとに検証を行いました。その結果は以下のとおりです。
- 今回の5月検針の値が前回の3月検針の値を下回るといった、明らかな不適正検針が行われたと判断した箇所が25件。
- これまでの使用水量の実績に比べ、今回に限らず過去においても不自然な水量の増減があり、不適正検針が行われた可能性が高い箇所が198件。
注意 なお、今回の5月検針で異常であった箇所が当初176件ありましたが、再点検や過去に遡って検証を行ったことなどにより、件数は変わっています。
対応
5月19日(月曜日)に対象地域のお客様へお詫び文書を送付するとともに、令和7年5月分の請求を一旦停止しました。調査結果に基づき、明らかな不適正検針が行われた箇所および可能性が高いと判断した箇所のお客様に対しましては、改めて算定した料金による調整を図りました。また、一旦停止していた5月分の請求を6月分の請求と併せて行いました。
再発防止
受託業者の業務履行にあたり、指導・助言やチェック体制の更なる強化を図ります。受託業者においても検針員への徹底したコンプライアンス教育や研修を実施し、技能・知識向上にも努め、再発防止に取り組んでまいります。