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太宰府まほろば絵巻金掛けの梅
昔、作物が取れず、食べ物に困っている人がたくさんいました。
そこで米屋の主人が困っている人達を助けました。
ところが、米屋の主人も食べるものに困るようになってしまいました。
そこで、庭の天神にお祈りしました。
ある夜、枕元に白髪(はくはつ)の老人があらわれ、黄金の入った袋を梅の木に掛けて、「これより、この家は再び栄えるであろう」と告げて姿を消しました。
翌朝、主人が不思議な夢をみたものだ、と庭の梅の木を見ると、お告げどおり黄金の入った袋がかかっていました。
それから再び家業がさかんになり、おおいに栄えたと言われております。
その後、その梅の木は「金掛(かねか)けの梅」と呼ばれ、傍らの祠(ほこら)には天神様を祀り「金掛天神(かねかけてんじん)」として大切にしました。
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