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市長提案理由説明冒頭あいさつ(平成30年第3回(9月)定例会・平成30年8月29日)
皆様、おはようございます。
本日ここに、平成30年第3回太宰府市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、大変ご多用の中にご参集いただきまして、厚く 御礼を申し上げます。
第3回定例会の開会にあたりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
まず初めに、6月28日から7月8日頃にかけての「平成30年7月豪雨」では、西日本各地で甚大なる被害が発生いたしました。被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、衷心より哀悼の誠を捧げます。
また、現在もなお被災者支援や災害復旧にご尽力いただいておられる関係者の皆様に、敬意と感謝の意を表します。
本市におきましても、特に7月5日午後から翌6日にかけての大雨に対し、土砂災害や浸水害の危険から、6日8時10分に災害対策本部を設置いたしました。
まずは市民の皆様の安全を第一義に考え、同日9時に「避難準備情報」、10時15分に「避難勧告」を発令し、17時10分に数十年に一度の大雨が予想される「大雨特別警報」が本市に初めて発表されたことに伴い、直ちに「避難指示」を発令いたしました。
日が暮れる前に避難をして頂くべきとの思いのもとでの苦渋の決断でありましたが、必要な判断であったと認識しております。結果として避難所の態勢など想定不足の点もありましたので、分析や反省を重ね、今後に向け万全を期して参りたいと思います。
今回の大雨により、本市でもご自宅の損壊をはじめ、土石流の流入や、がけ崩れなど様々な被害が出ております。私自身、被害発生直後から現場に出向き、自分の目で見て、被災された皆様の声を聴き、できうる限り迅速な対応を心がけてまいりました。
今後も、一日も早い復旧に努めるとともに、地元自治会、消防、警察、自衛隊などの関係機関の皆様とも協力し、あらゆる状況を想定したシミュレーションを行うなど、さらなる災害に強いまちづくりに向けて邁進していきたいと考えております。
早速9月1日には、「防災の日」にあわせ筑紫野市と合同で恒例の「太宰府市・筑紫野市合同総合防災訓練」を実施致します。今年は、本市のとびうめアリーナを会場に、警固断層を震源とする地震の発生により、本市内で多数の家屋倒壊や負傷者が発生したことを想定し訓練を行います。
さて、1月の市長就任から7か月が経過致しました。この間、日々決断を下しながら、まずは議員各位そして市民の皆様、職員諸氏との真摯な対話をとの思いのもと、意見交換や全自治会夏祭りへの参加などを実践して参りました。
また、6月には全国市長会の上京機会を活用し、国とのパイプを強化するべく国会議員、省庁訪問なども行ってまいりました。同月には友好都市多賀城市も訪問し交流を深めるとともに、改めて東日本大震災復興支援への思いを強くしたところであります。
さらには、このたび全国史跡整備市町村協議会役員会において副会長就任の承認をいただき、10月の全国大会で承認を受け、正式に就任する予定でございます。これを機に再来年度に史跡指定100年を迎える本市にとって、全国の中でも特別史跡を数多く有するという特徴をいかにまちづくりに結び付けていくか、なお一層の検討を重ねてまいる所存でございます。
内部に目を向けてみますと、6月議会で三役体制も整いましたことから、いち早く三役会議の定例化、総合教育会議の開催、積極的な情報発信、広報戦略の強化、職員の新規採用説明会をはじめとする人材育成の取り組み、歳入増に向けたふるさと納税サイト増加の着手など市政運営経費の見直しや観光戦略・交通戦略策定の着手、福祉団体との意見交換などを実行しているところであります。
また、未来を担う児童・生徒の教育環境充実の観点から、中学校給食の検討、ノー部活動デーや夏季の学校閉庁日設定、9月からのタイムカード導入など学校における教職員の働き方改革、民間企業によるSTEM教育体験講座の受講推奨などにも取り組んでおります。
さらには、施政方針での7つのプランなどに従いながら、今後の政策実行過程の具体化や来年度予算での重点項目の選定も随時行っており、事業展開についても各所管に指示し具体化に向けて動いているところであります。
最後に嬉しいニュースをひとつご報告させていただきます。8月に行われました74回を重ねます福岡県市長会主催の市役所対抗野球大会において、本市野球部が見事初優勝を飾りました。これからの市役所を担う若手職員が誇らしく優勝を報告する姿に、本市の明るい未来を確かに見ました。こうした仲間と共に、今後も市と市民の皆様の確かな未来に向け、私の持ちうる力を最大限発揮してまいります。
本議会は平成29年度決算について承認をいただく議会ともなっております。私どもは、議員の皆様から議決いただきました予算の適正な執行について、遺漏のないように最善を図っているところでございますが、今回の決算審査を通じまして、議員の皆様のさらなるご指導を賜りますようお願い申し上げます。
平成30年8月29日
太宰府市長 楠田 大蔵