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市長提案理由説明冒頭あいさつ(令和2年第4回(12月)定例会・令和2年12月2日)
皆様、おはようございます。
本日ここに、令和2年第4回太宰府市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、年の瀬を控え大変ご多用の中にご参集いただき、厚く御礼を申し上げます。
令和2年も残すところひと月を切りました。令和ブームに沸いた昨年とは打って変わり、今年は何と申しましても新型コロナウイルスの対応に追われた一年でありました。
議員各位のご理解ご協力を頂きましたおかげで、3月議会以降毎月のように議会が開催され、総額15億円を超える本市独自の対策をタイムリーかつ効果的に行うことができました。
しかも、国や県からの交付金に加え、身を切る改革や昨年本年のふるさと納税増分など約3億円を独自捻出する事で、基金を取り崩すことなくここまで参る事が出来ております。
現在、いわゆる第三波が全国的に拡大しており、本市においても断続的に陽性者が判明し、クラスターの発生もありました。改めて緊張感を持って対応に万全を期す必要があります。
特にこれからの年末年始は名所旧跡を擁する本市において最も多くの方々が訪れる時期であり、市民の皆様の為にもこれまで以上に感染拡大防止に力を注がなければなりません。
本議会における新たな提案にご理解賜りますと共に、引き続きマスクの着用や手洗い、3密の回避などの「新しい生活様式」の実践にご協力頂きますようお願い申し上げます。
さて、9月議会以降も、民間活力をいかしながらコロナ禍を乗り越え未来のV字回復に繋げるべく、西日本鉄道株式会社様や九州電力株式会社様との包括協定を締結致しました。
これまでも協力を重ねてきた両社でありますが、連携を更に緊密強化し、コロナ対策はもちろん観光資源や産品の開発などを通じ共に未曽有の脅威に立ち向かって参ります。
また、今年は中止を余儀なくされた全国史跡整備市町村協議会総会太宰府大会ですが、例外的に来年改めて本市にて開催するという決定を取り付けることに成功致しました。
福岡県では実に半世紀ぶりの開催であり、来年は本市の誇る特別史跡大宰府跡、水城跡が史跡指定100年を迎える節目の年でもありますので無事開催出来るよう準備を重ねて参ります。
また、昨年ふるさと納税が約4倍、2億円余り増加するなど着実に歳入が増加し、機動的にコロナ対応を進めて来たこと等が認められるうれしいニュースも飛び込んでまいりました。
日経BP社のシティブランドランキング住みよい街2020で全国20位に、ブランド総合研究所の全国市区町村魅力度調査で42位に本市がそれぞれランキングされたのです。
ブランド総研の魅力度調査では、令和発祥の都として躍進した昨年に続き2年連続でトップ50に入り、今年のトップ50入りは県内で福岡市と本市のみという大変光栄なものでした。
また、日経BP住みよい街ランキングは、それまでのランク外から一昨年299位、昨年95位、今年20位と着実にステップアップしてきたと言えます。
詳細を分析しますと、自治体の運営部門における多様な地域参加の機会で1位、行政からの情報発信の充実も6位といずれも最上位を記録しております。
これまで力を入れて参りました取組が特に認められ、このような評価を頂くこととなりましたことは大きな励みであり、今後も更なる高みを目指し努力を重ねて参ります。
コロナ禍は今なお続き、まだまだ課題もございますが、今年の締め括りをしっかりと行い、史跡指定100年の節目を迎えます来年をさらに良い年にすべく頑張って参ります。
令和2年12月2日
太宰府市長 楠田 大蔵