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市長提案理由説明冒頭あいさつ(令和5年第3回(9月)定例会・令和5年8月25日)
皆様、おはようございます。
本日ここに、令和5年第3回太宰府市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、大変ご多用の中にご参集いただきまして、厚く御礼を申し上げます。
さて、GW以降に新型コロナウイルスの扱いが2類相当から5類相当に変更されたこともあり、6月議会以降も着実に「令和の都だざいふ」としての取組を進めて参りました。
まず、福岡県市長会副会長として、また全国史跡整備市町村協議会副会長として、県内各地はもちろん東京や沖縄、熊本など全国各地を訪れ本市のプレゼンスを高めています。
また、史跡地の先進的多用途活用の一環として進めている令和発祥の都太宰府梅プロジェクトの取組も、キャンドルや蜂蜜、クラフトビールとその可能性を次々広げております。
ポケモンGOとの連携は全国での5つに選ばれ、令和の都だざいふ回遊ルートと銘打った客館跡から大宰府政庁跡へのルートが新たな観光モデルコースとして世界に羽ばたきます。
挫折も含めた経験豊富な外部人材を登用し生え抜きの職員との相乗効果を図る就職氷河期世代採用も最後を迎え、それにふさわしい意欲的な人材が7月、8月に入庁しました。
交通環境の整備も大切な取組です。待望されておりました主要幹線であり通学路でもある関屋・向佐野線も、道路拡張はもちろん両側歩道や点字ブロックの整備を完了しました。
コロナ禍を乗り越え、地域イベントの要である各地の夏祭りも復活して来ました。最大19か所同時開催されましたが、お祝いと労いのため全ての会場をまわらせて頂きました。
世界に羽ばたく人材育成として市内の若き逸材の発掘にも努めております。空手や少林寺、バレーボール、バトントワリングや応用情報技術など多岐にわたる人材が育っています。
また、全世代居場所と出番構想のもと子どもの居場所づくりも広がって参りました。ぎんももひろばと銘打った新たな拠点では、無償で食事提供や学習指導も受けられます。
そして何より、待ちに待った中学校完全給食も着実に進行しております。今月初旬には待望の日米クック太宰府セントラルキッチンが市内水城に完成し、お披露目されました。
最新の設備のもと安心安全でおいしいのはもちろんのこと、新調理場の誘致で法人税や固定資産税、新規雇用など経済税収効果も期待できます。1月の開始にご期待下さい。
一方、7月9日から10日にかけて活発な梅雨前線の影響で発生した線状降水帯の影響により九州北部を中心に大雨となり、本市でも広範囲で土砂災害等の被害が発生しました。
改めましてお亡くなりになられた方に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。今後も一日も早い復旧や改善に全力を挙げて参ります。
長い梅雨が明けた後も全国でも上位となる猛暑日が連日続き、台風も次々に発生しております。市民の皆様におかれましては、改めて災害への十分な備えをお願いいたします。
さて、今なお物価の高騰が続くなか市民生活への支援も喫緊の課題であります。本議会にて小中学生の1月から3月の給食費無償化、高齢者世帯への給付も提案しております。
同じく本議会に提出しております令和4年度決算でありますが、まずは実質収支額が18億円余りと昨年度の20億円超に続き2年連続の大きな黒字決算となっております。
また、市税もV字回復を果たし約86億円と過去最高値を記録、一般財源もふるさと納税が急伸し12億円を上回るなど3年連続で大幅増加しこちらも過去最高値を記録しました。
こうした良好な数字も反映して、昨年度の市民意識調査でも市政への信頼度が74.2%、住みやすさや職員満足度も80%を超え、効果的な行政運営も5年連続上昇しております。
そうした市政運営が客観的に評価されるうれしいニュースも飛び込んで参りました。8月22日に発表された日経BP社のシティブランド・ランキング住みよい街2023です。
令和直後の2020年に九州沖縄で4位、全国20位と過去最高を記録しておりましたが、今回それをさらに上回り九州・沖縄でついにトップ、全国でも11位にランクインしました。
長く続くコロナ禍でせっかくの令和ブームもしばらく沈静化していましたが、コロナ後を見据えた「令和の都だざいふ」としての取組が改めて花開いてきたことを実感しております。
今後も引き続き、「令和の都さらに羽ばたくだざいふ」の実現に向け私の持ちうる力を出し尽くす所存でありますので、皆様のご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。
令和5年8月25日
太宰府市長 楠田 大蔵