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市長提案理由説明冒頭あいさつ(令和4年第4回(12月)定例会・令和4年12月6日)
皆様、おはようございます。
本日ここに、令和4年第4回太宰府市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、大変ご多用の中にご参集いただきまして、厚く御礼を申し上げます。
一時期は落ち着きつつあったコロナ禍ですが、ここのところ新規陽性者数と病床使用率が高まっており、新設の福岡オミクロン警報が先日発動されたところです。
インフルエンザとの同時流行も懸念されており、またこれからの時期本市への参拝客なども増加して参りますので、引き続き緊張感を持って対策に万全を期します。
今回の補正予算につきましても、原油価格・物価高騰により影響を受ける市民や事業者の皆様の、特に年末年始の負担軽減に必要な対策に要する経費などを計上しております。
さて、先月末の11月30日、悲願であります全員喫食の太宰府市中学校完全給食の実現に向け、株式会社日米クックと調理配送等業務委託契約を締結いたしました。
市内に調理場を新設いただくことが大きなポイントであり、これにより出来立てでおいしく、安全調理安全運搬が可能であり、経済税収効果も見込むことが出来ます。
議員各位をはじめ学校現場、職員諸氏、市民の皆様のご理解ご協力を得て、まずはここまで漕ぎ着けられましたのはまさしく感無量であり、心より感謝申し上げます。
続くコロナ禍で子どもたちのストレスが高まり、貧困問題も深刻化するなか、完全給食の実現は喫緊の課題であります。いち早い開始に向け引き続き全力を挙げて参ります。
それ以外にもこの間様々な事業に取り組んで参りました。10月末開催の「日本遺産『西の都』ふれあいウォーク」は、市内外から約2000人が参加する一大イベントとなりました。
元号令和発祥の地大宰府政庁跡を発着点として、コスモスが満開の水城跡や紅葉が色づき始めた竈門神社など街中をお巡りいただき、回遊性向上の大きな契機となりました。
また、史跡地の経済税収効果を高める先進的多用途活用としてフードトラックの実証実験や令和の由縁となった梅花の宴を再現した映像の撮影など意欲的取組を進めております。
私自身の出張も本格化し、全史協大会として岩手県平泉町、姉妹都市友好として扶餘郡、令和の万葉大茶会として鳥取県、福岡県人会世界大会としてペルーを訪問しました。
いずれも世界遺産や日本遺産などの歴史的文化遺産を擁する都市で、その設えや受け入れ体制などは参考となることが多く、今後の市政運営に大いに活かして参ります。
また、直下に警固断層や宇美断層が縦断しいつ何時起こるとも限らない大地震を想定し、肝いりでありました本市初めての市民一斉避難訓練も実行に移しました。
至らない点も多々ありましたが、地震経験の少ない本市において訓練を行うこと自体が重要だと考えています。今回得られた知見を活かし実際の災害に備えて参ります。
最後に、直近のまちづくり市民意識調査で市政への信頼度は71.9%を記録し、「住みやすさ」「効果的な行政運営」「市職員の対応・姿勢への満足度」も軒並み評価が上昇しております。
未曽有の混乱を乗り越え、令和ブームやコロナ禍にも果敢に対応し、このような評価を頂いたことを大きな励みとし、市制40周年の節目をしっかりと刻んで参りたいと思います。
令和4年12月6日
太宰府市長 楠田 大蔵