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令和発祥の都で、古代の歴史ロマン溢れるスポットへGO!

ページID:0016914 更新日:2021年11月4日更新 印刷ページ表示

令和発祥の地2019年4月1日に制定された、日本の元号「令和」。名前の由来となったのは、太宰府で開かれた「梅花の宴(ばいかのえん)」にまつわる『万葉集』の一節です。令和発祥の都で、「大宰府政庁跡」や「坂本八幡宮」など、新元号ゆかりのスポットをめぐりましょう。

 

太宰府で開かれた「梅花の宴」が、「令和」の由来に!

梅花の宴

杯を持って奥に座っている大伴旅人をはじめ、梅花の宴の様子を博多人形で再現。このジオラマは、大宰府展示館で見ることができる
(山村延あき氏製作・公益財団法人 古都大宰府保存協会所蔵)

 

「令和」という元号の典拠は、日本最古の歌集『万葉集』にあります。「梅花の歌三十二首 序文」に書かれている

 

「初春の令月にして(しょしゅんのれいげつにして)、気淑く風和ぎ(きよく かぜやわらぎ)、梅は鏡前の粉を披き(うめは きょうぜんのこをひらき)、蘭は珮後の香を薫ず(らんは はいごのこうをくんず)」

 

という一節から「令」と「和」の文字をとり、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という思いを込めて名付けられました。

 

この序文は、太宰府の地で開かれた「梅花の宴(ばいかのえん)」にまつわるものです。宴を開いたのは、奈良時代初頭の政治家として、また歌人としても活躍した大伴旅人(おおとものたびと)。大伴旅人は神亀4年(727)ごろ、大宰府の長官・大宰帥(だざいのそち)に任命され、九州の地を訪れました。

 

大宰府政庁の役人を自宅に招いて催した梅花の宴には、山上憶良(やまのうえのおくら)や、旅人の息子であり後に『万葉集』を編纂した大伴家持(おおとものやかもち)も列席したと推測されます。

 

大宰府の政庁跡&展示館で、万葉の時代へタイムトリップ気分!

大宰府の政庁跡

現在の大宰府政庁跡。万葉集では“遠の朝廷(とおのみかど)”と称えられた

 

大伴旅人が赴任した「大宰府」は、当時の地方最大の行政機関でした。現在は「太宰府市」という“地名”になっていますが、元々は“役所”の名前だったのです。

 

7世紀の後半から奈良・平安時代にかけて、現在の太宰府市に置かれた「大宰府」は、九州全体を治めるために欠かせない役所でした。さらに、日本の西を守る防衛の要であり、外国との交渉の窓口としても重要な役割を担っていました。

 

その中心的な場所である「大宰府政庁」にはかつて、奈良や京都の都と同じように、立派な建物があったといわれています。

大宰府政庁跡 正殿跡石段上に南門・中門 正殿

(1):正殿跡には、大宰府を後世に伝える3基の石碑が並ぶ (2):南から石段を上がった場所に南門・中門があり、その奥に正殿があったという

 

そんな歴史ロマン溢れる場所は現在、「大宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)」として国の特別史跡に指定されています。周辺は緑豊かな公園として整備され、市民の憩いの場としても親しまれています。自由に散策できる園内には、立派な礎石が残されていて、古代に存在した壮麗な建物の名残を感じることができます。

梅花の歌三十二首 序文の記念碑大宰府展示館

(1):大宰府展示館の横には、梅花の歌三十二首 序文の記念碑が立つ(2):館内には、太宰府市の歴史的な見どころをわかりやすく紹介する立体地図もある

 

「大宰府政庁跡」を訪れたら、敷地内にある「大宰府展示館」にもぜひ立ち寄りましょう。館内には、梅花の宴を再現したリアルなジオラマが展示されていて、とくに令和になってからは、たくさんの人々が見学に訪れています。また大宰府政庁の復元模型や、これまでの調査で発掘された遺構や出土品など、貴重な資料も見ることができます。

 

大宰府展示館(だざいふてんじかん)

電話:092-922-7811

住所:太宰府市観世音寺4-6-1

交通:西鉄都府楼前駅から徒歩約15分

料金:入館 大人200円、高校・大学生100円、小中学生無料

時間:9時〜16時30分

定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)

駐車場:30台

 

令和ゆかりのスポットとして注目される坂本八幡宮へ

坂本八幡宮

大宰府政庁跡の西側の道を北へ向かって歩き、四王寺山の登山道入口付近にひっそりと佇む

 

梅花の宴が開かれた大伴旅人の屋敷はどこにあったのか、今のところ正確な場所はわかっていません。しかし、その候補地の一つといわれるのが、「大宰府政庁跡」から北西へ徒歩約3分の場所にある「坂本八幡宮」です。

 

地元では古くから、この神社周辺に大伴旅人の邸宅があったと言い伝えられてきました。そのため新元号が発表された時には、令和ゆかりの地として、日本中から一躍脚光を浴びました。

令和の石碑令和の額縁

(1):令和の石碑は、新しい観光スポットとして人気 (2):元号発表の記者会見で使われた額縁をイメージし、地元有志が作った令和の額縁。記念撮影にぜひ!

 

新元号が定められた2019年の秋には、境内に令和の石碑が建てられました。御影石製の石碑には、「令和」の文字と「梅花の歌三十二首 序文」が刻まれ、新たな観光スポットになっています。また授与所では、令和の額縁の無料貸出をしていて、記念撮影を楽しむことができます。

 

写真に写っているかわいいウサギは、2020年に「令和発祥の都・太宰府」をPRするために誕生したキャラクター「おとものタビット」です。大伴旅人をモチーフにした「旅人(たびびと)のたびと」、令和を象徴する「れいわ姫」といっしょに太宰府をPR。太宰府市のイベントなどで、おとものタビットに出会えるかもしれません!

坂本八幡宮お参り坂本八幡宮 令和御守

(1):坂本八幡宮は、天文・弘治の頃(1532〜1557)に勧請されたといわれる (2):古代の歴史に思いを馳せ、新時代への願いを込めてお参りしよう (3):「令」と「和」の文字をあしらった令和御守は、2個セットで2000円。宴のように笑顔溢れる毎日を祈念する宴守1000円 

 

令和ゆかりの地として賑わう「坂本八幡宮」ですが、地元では古くから、土地神・産土神(うぶすながみ)として信仰されてきました。本殿には主祭神として応神天皇が祀られています。また社務所では、「令和御守」をはじめとするお守りや、御朱印の授与も行っています。

 

坂本八幡宮(さかもとはちまんぐう)

電話:092-928-3100

住所:太宰府市坂本3-14-23

交通:西鉄都府楼前駅から徒歩15分

料金:拝観無料

時間:境内自由(社務所は9時〜16時)

定休日:無休(社務所は土・日曜、祝日を中心に開設)

駐車場:30台

 

「大宰府政庁跡」の徒歩圏内には、7世紀後半に創建された「観世音寺」や、菅原道真公ゆかりの「榎社(南館跡)」など、万葉の時代を今に伝える寺社が点在しています。これらの歴史関連スポットは、日本遺産にも登録されているので、こちらの記事もどうぞご覧ください。

・「日本遺産のまち・太宰府をめぐって古代トリップ!」

 

※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

※料金はすべて取材時点の税込料金です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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