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アートな建築にも注目!宝満宮 竈門神社で縁結び祈願
太宰府といえば学問・文化芸術の神様「太宰府天満宮」が有名ですが、今、話題になっている神社がもうひとつあります。太宰府天満宮から北東へ車で10分ほどの場所にある「宝満宮 竈門神社」です。縁結びのパワースポットであり、最近ではアートなスポットとしても話題の神社へ出かけてみませんか?
あらゆる縁を結ぶ「良縁」のパワースポット!
(1):山麓にある下宮。緑に包まれた本殿は、檜の流造に銅板葺きの荘厳な佇まい (2):なだらかな山並みが美しい宝満山 (3):山頂にある上宮。こちらは車では行けないため、参拝する場合は下宮から片道2時間ほどかけて山を登って向かう
太宰府のシンボルであり、古くから神の山といわれる宝満山(ほうまんざん)。その美しい霊峰に立つのが「宝満宮 竈門神社」です。標高829.6mの山頂には「上宮」、麓には「下宮」があります。
宝満山は大宰府政庁の北東=鬼門にあたることから、鬼門封じの祈りがはじまり、天武2年(673)に創建。最澄や空海をはじめ、遣隋使や遣唐使として大陸へ渡る人たちが、航海の安全と成功を願って登拝したといわれています。現在でも、方除け・厄除けを祈願するたくさんの参拝者が訪れます。
また、本殿に祀られる玉依姫命(たまよりひめのみこと)は、縁結びの神様として有名です。男女の縁はもちろん、家族や友人、仕事などあらゆる縁を結んでくれるといわれています。
(1):愛敬の岩で、恋の行方を占ってみよう (2):幸福の木に結ぶ「こより」は、授与所にて1000円で授与されている
「宝満宮 竈門神社」の下宮にある本殿をお参りしたあとは、境内にある良縁スポットへ。
本殿の右手にある2つの岩は、「愛敬の岩(あいけいのいわ)」です。目を閉じて好きな人のことを思い浮かべながら、岩から岩までの間を歩いてたどり着けたら、恋が叶うと信じられています。
また、恋の願いを「こより」に書いて結ぶと成就するといわれる「幸福の木」や、好きな人との再会や未来の出会いを祈る「再会の木」なども、縁結びのパワースポットとして知られています。
デザイナーとコラボした授与所など、新たな魅力も誕生
授与所の中は、ピンクと白を基調としたカラーリングが可愛らしい
縁結びや方除け・厄除けの神として古くから信仰のある「宝満宮 竈門神社」に近年、新しい魅力が生まれています。
その一つが、境内でひときわ目を引くスタイリッシュな授与所です。意匠を手がけたのは、世界的なインテリアデザイナーの片山正通氏。「100年後のスタンダード」をコンセプトに、創建1350年を記念して建てられました。中に入ると、従来の神社のイメージを覆すような、可愛らしい雰囲気にびっくり!天井には御神紋の桜をモチーフにした装飾、壁には桜色の大理石があしらわれています。
(1):縁結びのお守りをはじめ、さまざまな願意の授与品が並ぶ (2):左から恋守り むすびの糸1500円、てるてる晴れ守り1000円、戀守り1000円、いちご守り800円
カウンターに並ぶ授与品も、色とりどりのパレットのようでとってもキュート。一期一会の出会いを祈願するイチゴの形のお守りや、晴れやかな心と平穏な暮らしを願う、てるてる坊主のお守りなど、思わず身につけたくなるお守りばかりです。
木々の向こうに太宰府の町並みが広がる展望舞台
授与所の裏手には、見晴らしのよい展望舞台があります。こちらに設置されている御影石のスツールやベンチは、英国出身のプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏がデザインしたもの。太宰府の町並みや、その周囲を取り囲む自然の風景を、ゆっくり眺められる絶好のビュースポットです。
表に桜が描かれた「かまど絵馬」など3種類の絵馬があり、いずれも1体800円
近年では「竈門」という神社の名前が、有名な少年マンガの主人公と同じ名前であることから、作品の聖地としても注目を集めています。絵馬掛所には、ファンが奉納した絵馬がずらり!作品のキャラクターなど思い思いのイラストが描かれた絵馬は、ファンならずとも注目です。
万葉歌人に愛された桜や、四季折々の風景にも注目
(1):ソメイヨシノを中心に咲き誇る桜にうっとり (2):厄年のお祓いを受けたあと、楓の木を奉納植樹する風習から紅葉の名所になった (3):春はシャクナゲが境内を彩る
自然豊かな宝満山に抱かれた境内は、四季折々の自然が感じられるスポットでもあります。とくに春の桜は圧巻の美しさ。古来より和歌に詠われ、神社の御神紋にもなっている桜を見ようと、例年たくさんの花見客で賑わいます。また秋には、約300本ものイチョウやカエデが鮮やかに色づきます。紅葉の時期には夜間のライトアップも行われ、夜ならではの幻想的な風景を楽しむことができます。
宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)
電話:092-922-4106
住所:太宰府市内山883
交通:西鉄太宰府駅からコミュニティバス「まほろば号」内山行きで10分、終点下車すぐ
料金:拝観無料
時間:境内自由(授与所は8時30分~18時)
定休日:無休
駐車場:100台(1回400円)
今回ご紹介した「宝満宮 竈門神社」の下宮は、西鉄太宰府駅から車で約10分のアクセスしやすい場所にあります。宝満山の山頂にある上宮へは、登山の準備をしたうえで登山する必要がありますが、興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。
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