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市内の指定文化財 有形民俗文化財
県指定
宝満山山岳信仰関係資料
読み/ほうまんざんさんがくしんこうかんけいしりょう
所在/大字内山 竈門神社所蔵
指定年月日/昭和37年2月20日指定、平成23年3月18日追加指定・名称変更
竈門神社が所有する図像、経巻を含む神事・仏事の用具、神札・護符、奉納・祈願品、絵図などの絵画資料、縁起等の記録類など307点が指定されています。
そのうち、写真の梵字文神鏡は、竈門神社三神をあらわす宝満宮・聖母宮・八幡宮の銅鏡で、寛永18(1641)年に福岡藩二代藩主黒田忠之によって奉納されたものです。宝満宮神鏡については1853年に焼失しています。他の2点は共に径45センチメートル弱、厚さ0.7センチメートルで、裏面には陽鋳の銘文と本地仏を示す梵字があり「寛永十八年辛巳三月吉日、聖母宮(八幡宮)、座主平石坊幸重、大檀主筑前太守源忠之」と施されています。
これらは近世の資料を中心にして古代より連綿と続く宝満山での信仰の歴史をひも解く貴重な基礎資料となっています。
太宰府天満宮の力石
読み/だざいふてんまんぐうのちからいし
所在/宰府4丁目7-1 太宰府天満宮所蔵
指定年月日/昭和37年2月20日指定
力石とは力試しに用いられる大石で、天満宮本殿裏手にある菅原家の祖先野見宿祢の碑の前に置かれています。花崗岩を縦71~78センチメートル、横46~52センチメートルの楕円形に加工し、松・竹・梅の文字を陰刻しています。松印にある印刻から博多に来た尾道の船頭・水夫が嘉永7(1854)年に奉納したことがわかります。重さは153~202キログラムを計ります。
市指定
平井家瓦製作用具及び関連資料
読み/ひらいけかわらせいさくようぐおよびかんれんしりょう
所在/国分四丁目9-1 太宰府市教育委員会所蔵
指定年月日/令和4年11月30日
市内で昭和30年代まで瓦屋を営んでいた平井家で保管されていた江戸期から昭和34年にかけての瓦製作に関わる用具と資料です。太宰府天満宮や光明寺のほか、昭和34年に竣工した観世音寺宝蔵の軒瓦の型などを含みます。太宰府における近世から現代における瓦生産のあり方を知ることができる貴重な資料です。