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大野城跡で歴史ロマン&自然いっぱいハイキング!

ページID:0018464 更新日:2022年1月14日更新 印刷ページ表示

大野城跡ハイキング

大宰府政庁跡の背後にそびえる四王寺山(しおうじやま)は、1300年以上のはるか昔、大野城が築かれていた場所。その石垣や礎石などの遺構が残る歴史スポットは、自然と親しむハイキングコースとしても人気です。悠久の歴史に思いを馳せながら、大野城跡(おおのじょうあと)をめぐる爽快なハイキングを楽しんでみませんか?

​西鉄都府楼前駅から、ハイキングにいざ出発!

西鉄都府楼前駅坂本八幡宮
​(1):スタート地点となる西鉄都府楼前駅にて (2):応神天皇を祀る坂本八幡宮

大野城は天智天皇4年(665)に、現在の太宰府市・宇美町・大野城市にまたがる四王寺山に築造されました。大宰府政庁の北の守りとして、大陸からの侵攻を防ぐために築かれた大野城は、東西約1.5キロメートル・南北約3キロメートルの範囲にわたる日本最古級の山城。現在は国の史跡に指定され、ハイキングコースが整備されています。

コースの起点となるのは、『令和の里』西鉄都府楼前駅(にしてつとふろうまええき)です。まずは駅から北へ向かい、関屋交差点を右折。県道76号沿いを歩き、「大宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)」の手前を左に曲がって、九州自然歩道を北上します。道中には、地元の土地神・産土神であり、令和発祥の地としても有名な「坂本八幡宮(さかもとはちまんぐう)」があるので、道中の安全を祈願するのもおすすめです。

岩屋城跡の石碑が立つ本丸跡
​岩屋城跡の石碑が立つ本丸跡から、太宰府市街地を眺めてひと休み

スタート地点の西鉄都府楼前駅から、歩くこと約1時間。四王寺山の中腹まで登ると、「岩屋城跡(いわやじょうあと)」があります。

岩屋城は太宰府支配の重要拠点として築城され、周防長門の大内家、豊後の大友家の家臣が城主となりました。天正14年(1586)には、当時の城主・高橋紹運(たかはしじょううん)と760余人の家臣が、九州制圧のために押し寄せた5万人もの島津勢を相手に奮戦。約2週間の戦いの末、全員が討ち死にしたといわれています。

現在は本丸跡に石碑が立ち、二の丸跡には紹運の墓があります。本丸跡からの眺めは抜群で、太宰府市の街並みはもちろん、大野城跡と同時期に造られた「水城跡(みずきあと)」まで一望。ここで少し休憩したら、いよいよ大野城跡の中心へと向かいます。

大野城跡の遺構を見学しながら、自然豊かなコースを歩こう

増長天礎石群
発掘調査で見つかった礎石鏡ヶ池
​(1):大野城跡の最初の見どころ・増長天礎石群 (2):発掘調査で見つかった礎石。4棟の倉庫は土塁の内側に沿って、東西一列に並んで建てられていた (3):渇水の時期でも枯れないといわれる鏡ヶ池

岩屋城跡から20分ほど歩くと、整然と並ぶ自然石を発見!これは建物の柱が据えられていた礎石で、かつて大野城の土塁の内側に設けられていた倉庫跡です。「増長天礎石群(ぞうちょうてんそせきぐん)」と名付けられたこの場所では、発掘調査の結果、4棟の倉庫跡が見つかっています。

増長天礎石群のすぐ近くには「鏡ヶ池(かがみがいけ)」とよばれる小さな池もあります。この池は、どんなに日照りが続いても枯れたことがないという伝承があり、雨乞いの儀式で重要な役割を担っていたとされます。
毘沙門天の御堂境内でお参り
​(1):緑に包まれた境内に立つ毘沙門天の御堂 (2):静かな境内に響く鈴の音に耳を澄ませ、ぜひお参りを

さらに歩くこと約30分。四王寺山の山頂にほど近い、鳥居のある石段を上った先に立つのは、「毘沙門天(びしゃもんてん)」です。

四王寺山という名前は、奈良時代に創建された四王院(しおういん)に由来するとされています。毘沙門天・広目天・増長天・持国天からなる古代の四王院は、現在に至るまで遺構が見つかっていませんが、その跡地の一つに立つのがこちらの御堂。

普段は静寂に包まれていますが、毎年1月3日の早朝には、地元の参拝者が四王寺毘沙門詣りに訪れて賑わいます。このときお賽銭を借りて持ち帰り、翌年2倍にして返すと、金運に恵まれるというユニークな風習で知られています。​
百間石垣を見上げる
敵の侵入を防ぐ石垣山並みに沿って築かれた百間石垣
(1):歩道から見上げる百間石垣は、圧巻のスケール!大野城跡の必見スポットだ (2):敵の侵入を防ぐため、石垣の外壁面は74〜76度の急な傾斜になっている (3):山並みに沿って築かれた百間石垣は、大野城の土塁の各所に築かれた石垣のなかで最大級​

毘沙門天をお参りしたあと、山道を30分ほど歩くと、巨大な石垣が現れます。これはかつて大野城の守りの要として、土塁の各所に築かれた石垣の一つ「百間石垣(ひゃっけんいしがき)」です。

花崗岩を積み上げて構築された石垣は、高いところで約8m、延長は約180mにもおよび、大野城跡に残された石垣のなかでは最大規模!石垣の一部には、水が流れる隙間が設けられていることから、水門の役割も果たしていたと考えられています。
焼米ヶ原の周辺のハイキングコース
絶景ポイント焼米ヶ原の礎石建物跡
​(1):焼米ヶ原の周辺は、ハイキングにぴったりの爽快な道が続く (2):絶景ポイントもお見逃しなく (3):焼米ヶ原の礎石建物跡

百間石垣から山道を下ったら、車も走る舗装路の四王寺林道を歩きましょう。30分ほど南へ向かい、案内板にしたがって左手に曲がれば、「焼米ヶ原(やきごめがはら)」に到着です。この名前の由来は、周辺にある礎石建物跡で、黒く炭化したお米がたくさん採集されたことから。南の山頂部にあるため、青空が広がるなだらかな道を歩けば爽快で、視界が開けた場所からは美しい街並みを眺めることができます。

歩いたあとは、太宰府市唯一の天然温泉で癒されて

健康ランドみかさの湯の内風呂男性浴場の露天風呂&洞窟風呂
​(1):健康ランドみかさの湯の内風呂(写真は女性浴場)。日帰り入浴は大人700円、子ども350円(土・日曜、祝日はプラス100円、岩盤浴は別途追加料金要))(2):男性浴場の露天風呂&洞窟風呂

楽しいハイキングも、いよいよ終盤。「水瓶山(みずかめやま)」を経由して、九州自然歩道を40分ほど歩き、途中で右手に曲がると「ルートイングランティア太宰府(るーといんぐらんてぃあだざいふ)」があります。

ホテル内の「健康ランドみかさの湯(けんこうらんどみかさのゆ)」は、太宰府市唯一の天然温泉で、しかも日帰り利用OK!内風呂をはじめ、開放的な露天風呂、サウナ、岩盤浴などでハイキングの疲れを癒やしましょう。湯上がりには、無料のリラクゼーションルームでのんびり寛ぐこともできます。

ホテルを出たら、ゴールの西鉄太宰府駅へは徒歩15分ほど。道中の風景や思い出を振り返りながら、のんびりと帰路につきましょう。

今回ご紹介したコースをすべて歩くと、移動時間の目安は約210分(見学・観光の時間は別途)。立ち寄るスポットを減らして、スタートの<西鉄太宰府駅〜岩屋城跡>と、途中からゴールへ向かう<百間石垣〜西鉄太宰府駅>をタクシーで移動すれば、見学・観光を含めて約2時間で気軽に楽しむこともできます。

この記事で紹介しているハイキングコース

西鉄都府楼前駅=<60分>=岩屋城跡=<20分>=増長天礎石群・鏡ヶ池=<30分>=毘沙門天=<30分>=百間石垣=<30分>=焼米ヶ原=<40分>=ホテルグランティア太宰府 健康ランドみかさの湯=<15分>=西鉄太宰府駅

●問合せ先:太宰府市観光推進課 092-921-2121(代表)

※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください

※料金はすべて取材時点の税込料金です

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