ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 観光情報サイト > 太宰府でしたいこと > 太宰府でしたいこと > 学問・文化芸術の神様 太宰府天満宮の境内じっくり拝観

本文

学問・文化芸術の神様 太宰府天満宮の境内じっくり拝観

ページID:0011679 更新日:2021年9月8日更新 印刷ページ表示

境内を拝観する女性の写真

年間約1000万人もの参拝者が訪れる太宰府天満宮は、太宰府市のシンボルであり、九州を代表する観光地のひとつです。「天神さま」の愛称で親しまれる太宰府天満宮は「学問・文化芸術の神様」として知られ、毎年多くの受験生が訪れることでも有名です。その成り立ちと境内の見どころ、太宰府天満宮で執り行われる各種の祈願祭などをご紹介します。

菅原道真公を祀る全国1万2000社の総本宮

お参りする女性の写真
手を合わせている女性の写真菅原道真公の画像
(1):菅原道真公の御墓所に建てられた御本殿に参拝。五間社流造(ごけんしゃながれづくり)の建物は国の重要文化財に指定されている。(2):正式な参拝方法は二礼二拍手の後、手を合わせしっかりとお祈りをして、最後に一礼。(3):承和12年(845)に生まれた菅原道真公(天神さま)。日本全国はもとより広く世の崇敬を集めている。

 

太宰府天満宮は、菅原道真公(天神さま)を御祭神とする全国約1万2000社の総本宮です。

菅原道真公は、幼少期から学問の才能を発揮され、その後も努力を重ねられたことによって、人々から厚い信頼を得ていました。しかしながら、政略によって無実の罪を着せられるなど、その人生は波乱に満ちたものでした。大宰府の地で生涯を終え、菅原道真公が埋葬された御墓所の上に延喜5年(905)に祀廟(しびょう)が創建され、延喜19年(919)には勅命によって立派な御社殿が建立されることになりました。

​その後、兵火などにより数度焼失を繰り返し、太宰府天満宮の御本殿が現在の形になったのは天正19年(1591)のことです。

中世の大鳥居から楼門までの見どころ

太鼓橋の写真
中世の大鳥居の写真御神牛の写真
(1):戦国武将・黒田長政の寄進によるといわれている太鼓橋。(2):鳥居の上の笠木の反りはゆるやかで、柱高より柱間が広く造られているのが特徴の中世の大鳥居。(3):御神牛は天神さまのお使いの牛だとされ、境内には写真のもの以外にも10体もの御神牛像がある。

 

境内には御本殿以外のみどころも数多く点在しています。

 西鉄太宰府駅から参道を通って、太宰府天満宮の境内に入ると、まず目に入るのが「中世の大鳥居」です。花崗岩製の明神型の鳥居は鎌倉末期に造られたもので、県内最古の鳥居と伝えられています。

 鳥居の傍らにある「御神牛像」も見逃せないポイントです。道真公の生まれ年が丑年であったことや、御本殿創建の聖地が牛との縁により定められたことなどに由来して、境内にはこの他にも、銅牛や石牛の像が数多く奉納されています。これらの「御神牛」の頭を撫でると知恵を授かるというユニークな信仰もあります。

 「中世の大鳥居」をくぐって、御本殿へ向かって進むと「太鼓橋」があります。漢字の「心」の字の形に造られていることから「心字池」とよばる池の上に架かる3連橋で、アーチ型の橋が連なる美しいフォルムが特徴です。3つの橋はそれぞれに過去・現在・未来を表しており、この橋を渡り、水の上を歩くことで心身ともに清められ、神前に進むことができるといわれています。

御本殿周辺のみどころ

楼門の写真
飛梅の木の写真樟の写真
(1):檜瓦葺屋根の二重門の楼門。(2):境内にある梅の中で毎年一番最初に開花する飛梅(とびうめ)。(3):境内には国指定の天然記念物の樟が2本、県指定の樟が51本もある。

 

太鼓橋を渡って本殿へ向かう前にくぐるのが「楼門」とよばれる二階建ての美しい門です。現在の楼門は大正3年(1914)に再建されたもので、入母屋造の壮麗な建造物です。

 太宰府天満宮は梅の名所としても全国的に有名な場所です。境内全域に広がる梅園には約200種、6000本もの梅の木が植えられており、毎年シーズンの2〜3月上旬には色鮮やかに咲き誇ります。中でも本殿のすぐ横に立つ「飛梅」(とびうめ)は、道真公を慕って都から一夜にしてこの地に飛んできたと伝えられ、太宰府天満宮の御神木として崇められいます。

 御本殿の西側に立つ「大樟」は、樹齢1500年を超えるといわれ、国の天然記念物にも指定されています。生命の蘇りを象徴するとされる大樹で、その存在感は境内でも圧倒的です。

 境内には、この他にも道真公に関する貴重な文化財が所蔵・展示されている「宝物殿」や、道真公の生涯を装着博多人形のジオラマで紹介している「菅公歴史館」などもあり、みどころは豊富です。

受験合格・厄除けなどの各種祈願を執り行う

合格祈願の絵馬が並んだ写真太宰府天満宮 御守とひょうたん
​(1):毎年10月18日には特別受験合格祈願大祭が執り行われる。特別受験合格祈願祭に申し込むと受験合格祈願の絵馬などの授与品が授与される。(2):授与所には学業御守や健康御守など各種の御守などの授与品が並ぶ。(3):「厄晴れひょうたん」は、厄が晴れた時に御本殿裏のひょうたん掛所に感謝の気持ちを込めて納めるのがならわし。

 

天神さまは「学問・文化芸術の神様」として有名です。太宰府天満宮では受験合格祈願や厄除けなど人生に関わるさまざまな祈願祭を執り行っており、全国から多くの参拝者が、ご祈願を受けるためにこの地を訪れます。入学や受験、就職、国家試験など人生の節目で、それぞれの目標が達成するように、神前で名前と住所を読み上げて祈願祭を斉行、願い事が成就したら天神さまに感謝の気持ちをお伝えするお礼参りの奉告祭も執り行っています。

 また、毎年、10月1日〜31日の特別受験合格祈願大祭の期間には、楼門を青森県の伝統文化「ねぶた」で装飾し、「登龍門」とすることで、この門を通り抜ける受験生やその家族が、登龍門を進む龍のように、難関を突破して成功と幸福を得ることができるようにと祈願されています。

御朱印帳の写真神紋の梅の形があしらわれた御朱印の写真
しだれ梅の写真太宰府天満宮の参道の写真
​(1):太宰府天満宮オリジナルの御朱印帳(右)と、BEAMSとのコラボ御朱印帳(左)。(2):太宰府天満宮の神紋の梅の形があしらわれた御朱印。(3):ピンク色のしだれ梅が美しい。シーズンには香しい梅のほのかな香りが境内を満たす。(4):太宰府天満宮の参道には梅ヶ枝餅の名店など多くのみやげもの店や食事処、カフェなどが軒を連ねる。

 

時代とともにさまざまな変遷をとげてきた「天神信仰」は、現在、国内はもとより世界中の人々から親しまれています。太宰府を訪れたら、天神さまの聖地でもある太宰府天満宮へまず参拝したいものです。

 春の梅園や、季節のお祭りなど、四季折々に表情をかえる天神さまの風情を感じ、参道のにぎわいと名物グルメも楽しみ、そして心に滲みる風景に出会える、そんな素敵な太宰府の旅をぜひ満喫してください。

太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)

電話:092-922-8225
住所:太宰府市宰府4-7-1
交通:西鉄太宰府駅から徒歩5分
料金:境内自由。(菅公歴史館は入館大人200円、宝物殿は拝観大人500円)
時間:6時30分~19時(春分の日~秋分の日の前日は6時~、6・7・8月は~19時30分、12・1・2・3月は~18時30分)※菅公歴史館と宝物殿は9~16時30分(入館は~16時)
定休日:無休 ※菅公歴史館は火・水曜。宝物殿は月曜(祝日の場合は開館)
駐車場:太宰府駐車センター(850台)利用。普通車1回500円

 

※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。

 

 

 

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?