本文
宝満山
宝満山は福岡県太宰府市と筑紫野市にまたがる標高829mの花崗岩からなる山で、かつては山頂付近から水煙が立ち上る姿から竈門山とも呼ばれ、また、山の姿が笠を置いたような形から御笠山とも呼ばれました。歴史的には古代の九州を治めた大宰府と密接な関係をもって成立した信仰の山で、出土した遺物の研究から、遣唐使(唐)に渡る際の祈願や対外関係に係る祭祀が行われたとされています。
中世には修験の山として発展し、近世を通じて豊前の英彦山と並んで九州を代表する信仰の山として発展しました。山中には祭祀跡、堂舎(建物)跡、修行を行った窟、寺社に従事した人たちが生活した坊跡など、古代から近世に至る遺構が良好に残っており、日本の山岳信仰のあり方を考えるうえで重要であることから国の指定遺跡に指定されています。
太宰府市民遺産第16号「宝満山のヒキガエル」について
近年、小さな子ガエルが宝満山を登っていることが注目されています。
ヒキガエルが宝満山のふもとにあるため池に山から下ってきて産卵し、生まれた子が5 月下旬から7 月初旬にかけての梅雨時期に山頂に向かって
登って行くという不思議な現象です。
こうしたヒキガエルの不思議な営みとそれを見守る活動が、太宰府市民遺産となっています。
この時期に登山をされる場合は、カエル達を踏まないよう注意しながら登山をお楽しみください。
詳しくは太宰府市民遺産のホームページをご覧ください。<外部リンク>
お問い合わせ
太宰府市観光推進課
Tel:092-921-2121
なお、太宰府市民遺産については文化財課までお問い合わせください。
アクセス
宝満山山頂まで 竈門神社から徒歩約2時間
※竈門神社まで 西鉄太宰府駅からまほろば号内山下車すぐ、西鉄太宰府駅から徒歩40分