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観世音寺
観世音寺は7世紀後半、天智天皇の発願で母・斉明天皇の供養のために創建されました。完成までに約80年かかり、746年に完成の供養が行われました。また、僧に授戒をする「戒壇院」が設けられたことで観世音寺は、奈良の東大寺、下野(栃木県)の薬師寺と併せて天下三戒壇と呼ばれ、正式な僧侶として必要な戒律を授かるため、遠方からも多くの出家者が訪れたと言われています。
最盛時には、49もの子院を擁したとされる観世音寺ですが、そのほとんどが何世紀にもわたる歴史の中で焼失、または廃墟化しています。観世音寺の金堂と講堂も焼失し、17世紀に再建されています。かつて授戒の場とされた戒壇院も遺されていますが、現在は観世音寺とは別の寺院となっています。
観世音寺の宝蔵には、九州最大級の仏教彫刻展示をはじめ、重要文化財が数多く収められています。 宝蔵に入ると高さ5メートルほどの彫像が立ち並び、9世紀の彫像「兜跋毘沙門天立像」の威厳に満ちた姿に目を奪われます。観世音寺は大陸由来の舞楽を行う楽団を備えており、寺院で行われた演劇や舞楽に使われた「舞楽面」3面も収蔵されています。
お問い合わせ
観世音寺(宝蔵)
Tel:092-922-1811
ご案内
所在地 | 〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺五丁目6番1号 |
休業日 |
無休 |
入館料 | 一般:600円、高校生・大学生:400円、小学生・中学生:150円 ※団体割引あり(20人以上) |
アクセス | まほろば号 観世音寺前下車すぐ 西鉄太宰府駅下車徒歩20分 西鉄五条駅下車徒歩10分 |