質問
太宰府市の水道料金は、他市と比べて高いように思うのですが?
回答
当市の水道料金は、20立方メートル(一般家庭1カ月当たり平均使用水量)までの家事用料金を25年間据え置いてきましたが、今後4年間の収支見通しをもとに料金体系を見直し、平成22年10月にマイナス4.7%、1月189円の減額改定を行っています。(全体改定率△0.5%)
※平成22年10月1日現在、1月20立方メートル使用の場合の料金は3,790円となり、福岡県内52団体54料金体系中、上位から23番目となっています。
私たちが毎日使っている水は、市町村、企業団、事業組合単位で経営されています。
そのため、
1 水源の箇所と水質
2 水道施設の建設と維持費
3 給水人口の規模と顧客層
により、水道料金は違ってきます。
福岡市など大規模な事業所(ビルや工場等の建物)が集中している自治体から転入された方の『太宰府市の水道料金は高い』という声をよくお聞きします。
この主な理由は、
1 当市は、東に宝満山、北に四王寺、西には背振山系麓を有していますが、いずれも広い裾野がないため大きなダムが望めません。また、地下水の水量にも恵まれていないため、小規模なダムと浄水場を各2カ所設置しており、その建設費や維持管理費に相当の費用がかかっています。
更に、当市においてはこの自己水源によって市全体の約3割しか賄えていません。従って、残り7割の水を山神水道企業団と福岡地区水道企業団から購入(受水という。)しており、その費用も約4億円を要しています。
2 自然水圧で送水できない地域(三条台、連歌屋、東観世、東ヶ丘、星ヶ丘、梅香苑、高雄台、水城台、水城ヶ丘、国分台、つつじヶ丘、ひまわり台)に8箇所の配水タンクやポンプ室を設けていますが、給水人口5.5万人程度の団体としてはあまり見られない実情があります。
3 当市のまちづくりの一環として歴史と緑、そして景観と環境、市民との協働を柱とする「まほろばの里」づくりを目指していることもあり、都市計画上20mの高さ制限を設けていますので、高層のマンションやアパート等はなく戸建住宅中心となっています。従って、このような大規模な建物が集中する福岡市などに比べると建設投資効率が非常に低く、結果として本市水道事業としては厳しい経営を強いられるものとなっています。
因みに、配水管1m当たりの給水量は、平成21年度決算値で太宰府市の16.37立方メートルに対し福岡市37.63立方メートル、全国平均25.66立方メートルとなっています。
4 福岡都市圏においては、今でこそ安定的に水を供給することができるようになりましたが、まだまだ気象現象(少雨多雨の二極化)に大きく左右されるところがあります。しかし、大山ダムの完成によって、いよいよ水の心配はなくなります。今後は、大きな渇水時にも対応できるように五ヶ山ダム等の水源開発を進めるよう国県に対して継続的に要望を行っていきます。
このように、現在においては水の確保はできましたが、以前はこの水不足のため、平成11年9月までは21戸以上、平成14年6月までは31戸以上のマンション・アパート等への給水を規制していました。
また、昭和53年及び平成6年の異常渇水の経験から、自衛策として井戸水の利用が非常に多く、これが水道の普及率に大きな影響を与えています。
なお、1日1人当たりの給水量でも、当市の247リットルに対して福岡市277リットル、全国平均344リットルとなっています。(平成21年度決算値)
5 当市に限らずほとんどの団体で水を多く使用する大口需要者には料金単価が上昇する水道料金体系を採っていますが、当市にはこの大口需要者が少ないという顧客層の問題があり、一般家庭に一定の負担をお願いしなければならない料金体系となっています。
以上のような太宰府市特有の要因があることに加えて、今後は大山ダムの完成に伴い、水の心配はなくなるものの受水費(水の購入)が増大していきますので、経営的に厳しくなってきます。
今後、更なる経費の節減に努めながら安定した事業経営を行っていきますので、みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
なお、平成22年度に行いました料金改定の具体的内容は、このホームページの附属機関、答申、水道料金等審議会をご覧ください。