第13回太宰府古都の光写真コンテスト受賞作品
第13回「太宰府古都の光」写真コンテスト受賞作品の紹介
やわらかな灯籠の光に彩られた太宰府の史跡やまち並み、提灯を手に行き交う人々の姿などを撮影した写真コンテスト入賞作品をご紹介します。なお、審査に携わったカメラマンの方からの各作品へのコメントも掲載しております。
古都の光 大賞
大賞「peace」池田博文 場所:大宰府政庁跡
平成最後の年。災害からの復興そして平和への思いを込めて大宰府政庁跡にはたくさんの光が灯されました。そんな人々の思いと小さな光のかけらが「peace」として表現されています。暮れゆく時間、地面に広がる小さな光、中央に佇む女性、そのひとつひとつの要素が写真を引き立てています。まるで映画のワンシーンのような感じで、この先の物語にまで想像が広がるような素晴らしい作品です。
デジタルデータ部門 古都の光賞
金賞「持ち帰りたい美しさ」木下翔太 場所:大宰府政庁跡
古都の光を手の中にぎゅっとおさめて持ち帰りたい、という発想豊かな作品です。ビー玉でしょうか、きっと作者はこの日の思い出や感動までも一緒に詰め込んだことでしょう。背景のキラキラが光の玉の効果を上げてくれています。

銀賞「古都への導き」伊良部聖人 場所:観世音寺
青白く、そしてほんわりと光を放つ幽玄の世界が表現されています。闇と光をうまく使った作品です。昼間とは全く違う表情をみせる観世音寺。最初にその姿を見たときの感動がよみがえるようです。
銅賞「参道の灯り」柴藤千尋 場所:太宰府天満宮参道
昼間の参道では撮ることのできない奥行き感を感じる参道の姿。中央の鳥居、その中心に向かって金色の光が輝き、空の青とのコントラストが印象的な作品です。
四つ切部門 古都の光賞
金賞「守護の光」末廣周三 場所:大宰府政庁跡
大宰府史跡発掘50年に合わせ鬼瓦のオブジェが並んだ今年の古都の光。主役の鬼瓦を強調しながらも、政庁を象徴する石碑、背後の四王寺の山々、それらで構成することで、自然、歴史までもが古都の光を守りみつめているかのように感じます。

銀賞「古光悠遊」石嶋聖子 場所:太宰府天満宮
いにしえの光に包まれた天満宮。スローシャッターで撮っている時に、提灯を持った人が歩いてきたのでしょうか、光の流れが写真全体に動きをもたらし、夜の不思議で魅惑的な世界を作っています。
銅賞「氏神さま」山田順造 場所:坂本八幡神社
いつかどこかで見たような、映画だったか、幼い頃か。たくさんの人で賑わっている政庁跡の傍で、静かに存在感を放つ坂本神社。日本の古き良き風景をいつまでも。長い間地元の人々によって大切に守られてきたことを感じる一枚です。
デジタルデータ部門 人と光賞

金賞「思い・願い・祈り」山崎純平 場所:九州国立博物館
静かに灯りを見つめる子どもたち。その灯りに子どもたちも照らされ、まるで灯りの中に溶け込んでいるかのようです。それを優しくじっと見つめる作者の視線も浮かんできます。

銀賞「呼んだらすぐ来る仲間たち」永留翔 場所:太宰府天満宮
ほとんどの写真がカラーで表現されている中、光の世界をモノクロで挑んだ作品です。個性的な若者と長くまっすぐに伸びる影が、その存在感を引き立てています。光と影、そして直線の面白さをうまく画面構成し、古都の光を違った角度から見つめた印象的な作品となっています。
銅賞「心字池情景」安川博 場所:太宰府天満宮
天満宮の太鼓橋を渡る人たち。賑やかな場所から一歩離れ、それを静かに見つめる女性。その一つの提灯の灯りが印象深いです。心字池の周りの木々と闇、賑やかさと静けさ、その両方を感じることができる作品です。
四つ切部門 人と光賞
金賞「絵灯明」中村克実 場所:大宰府政庁跡
円となった光、あちらこちらでその光を覗いたり、手を伸ばしたり。灯りの数だけ人々の思いがあり、それが大きな輪になっていることがとても伝わってくる作品です。

銀賞「ぬくもり」志岐俊広 場所:大宰府政庁跡
小さな子どもたちが、光を見つめ、思わずさわってみたくなる。そんな瞬間をよくとらえています。二人はじっと見つめながら何を話したのかな。何を感じたのでしょうか。そんなことまで想像してしまいます。

銅賞「ひかりの中で」河辺順治 場所:大宰府政庁跡
光に照らされた女の子のはにかんだ表情、お母さんの優しい手、この写真を撮っている人はお父さんでしょうか?写真からあたたかな家族への愛が感じられます。
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