発掘調査はなぜ必要なのですか。

発掘調査の必要性について

・私たちが生活している土地の地下には、昔の住居、田んぼや道路、溝などの遺構や昔の人が使った土器や石器などの道具(遺物)が埋まっているところがあります。このように昔の人たちが生活していた所を遺跡と呼んでいます。昔の人がどのような道具を使い、どのように生活をしていたのか、また、どのような出来事があったのか、などを調べ永く伝えていく義務があります。道路や建物など、私たちには必要なものがありますが工事などで掘削してしまうと遺跡が壊れてしまうことがあります。 いったん壊れた遺跡は、二度と元には戻りません。そこで、遺跡や遺構が壊れてしまう前に写真や図面に記録し保存する必要があるのです。

発掘調査は大きく区分すると『保存目的の発掘調査』 と 『緊急発掘調査』に分けられます。
 

保存目的の発掘調査


国、県、市町村、大学の研究機関などが学術研究等の目的で発掘調査を行う場合をいいます。基本的には、遺跡はそのまま保護され、調査後は元のように埋め戻しされます。
 

緊急発掘調査

土地の造成やビルの建築など、開発行為にともない遺跡が破壊される恐れがある時には、破壊される前に発掘調査を行い。写真や図面などに記録し形を変えて保存しておく必要があります。これを『記録保存』と呼んでいます。
大規模な開発行為にかかる緊急調査の結果、偶然に遺跡が発見されることがあります。
その代表的な例が佐賀県の吉野ヶ里遺跡です。吉野ヶ里遺跡はその後に保護措置がとられ、現状保存のため歴史公園となったことは有名です。また、他の遺跡包蔵地区でもこのような緊急調査を実施した結果、遺跡の全貌(ぜんぼう)が解明されることも数多くあります。一般的には、個人の専用住宅等の建築の際にも、しばしば緊急発掘調査が行われます。(地下室の設置、基礎杭の打ち込みや地盤改良などを行う場合)